家族信託とは、自分の財産をより長く運用してもらう為の制度ですが、実はこの信託は併合や分割をすることができるのです。

まず、信託の併合について、解説していきます。

信託の併合は、原則として、それぞれの信託の委託者、受託者、受益者が合意することにより、実行できます。
併合により、信託財産に属する不動産について、権利関係の変更が生じた場合には、信託の併合を原因とする、権利の変更登記を行うことになります。

信託の併合に関する登記をする場合には、以下の登記申請を同時にしなければならないと規定しています。

□信託の併合により、別信託の目的となった旨の登記
権利変更の登記
□何番信託登記抹消
不動産に関する権利が属していた、信託についての信託登記の抹消
□新たに不動産に関する権利が属する信託の登記
次に信託の分割について解説していきます。

信託の分割には「吸収分割」と「新規信託分割」の2種類があります。

吸収分割は、既にある信託の信託財産の一部を、受託者が同じである他の信託の信託財産として移転するというものです。
新規信託分割とは既にある信託の信託財産の一部を、受託者が同じである新しい信託の信託財産として移転するというものになります。

信託の分割も、信託の併合と同じように、委託者、受託者そして受益者の合意により、実行することができますが、以下の事項を明らかにする必要があります。

□信託分割後の信託行為の内容

□受益権の内容に変更が生じる時は、その内容及び変更の理由

□信託の分割に際し、受益者に対し財産等を交付する時は、その財産等の内容及び価格

□信託分割が効力を生ずる日等

 

以上が信託の併合及び分割に関する解説になります。